機器を長持ちさせるメンテナンスの方法
しばらく使ってない機器を倉庫の奥から引っ張り出して、電源をつけて見ようと思ったら、「あれっ」電源入らないってなった時って最悪ですよね。
DAWやVSTプラグインのようなデジタルツールは決して修理やメンテを必要としないでしょうが、機器にはメンテナンスが必須です。
機器を適切に管理しないと、機器の寿命が短くなり、修理が必要になる可能性があります。
しかし、機器の正しいメンテナンスの仕方を習得すれば、修理に出している代わりにのスタジオで使用できるようになります。
今回は機器の正しいメンテナンスの方法について紹介していきます。
1. ほこりはあなたの敵です
ほこりと電子機器は敵対同士と心で三唱してください。
ほこりと電子機器は敵対同士と心で三唱してください。
ほこりが多く溜まりすぎると、はんだ部分の接触が弱くなり、ポテンショメータ(ノブ)に傷が付くことがあります。
できるだけ機器をケースに入れるかカバーを掛けておき、定期的に溜まったほこりを掃除します。貯めるのは『定期預金だけにしろ!』ってことです。
手が届きにくい場所には、PCのキーボード掃除でかなり使えるガスダスターまたは電動エアダスターが活用できますが、注意が必要です。 これらの製品には有害な化学物質が含まれている場合があるため、絶対に必要な場合にのみ使用してください。
2. 電池に注意してください
電池には寿命があるため、放置は非常に良くありません。
最終的にはどんな種類の電池でも腐食性の物質が漏れ始め、機器をダメージする恐れがあります。
最終的にはどんな種類の電池でも腐食性の物質が漏れ始め、機器をダメージする恐れがあります。
電池が液漏れするのは、ディスプレイ用に入っている腕時計用の電池を使用したビンテージのシンセサイザーで特に見られる問題です。
液漏れが原因での機器の損傷を避けるために、なるべく早めに消耗したバッテリを交換することを忘れないでください。しばらく使わないようなら、バッテリーは抜く!
3. 接触部分を定期的に掃除する
ほこりが溜まらないように細心の注意を払っていても、はんだ付けした箇所によっては、しっかりした接触を維持するためにしっかりした掃除が必要になる場合があります。
断続的に機器同士の接続が途切れる様になるのに気づき始めたら、この問題に直面しているかもしれません。
これ系の問題を解決するには、コンタクトスプレーを使用する必要があります。コンタクトスプレーは回路基板などで使用できる超速乾性の接触不良改善、腐食防止スプレーです。
コンタクトスプレーは回路基板などで使用できる超速乾性の接触不良改善、腐食防止スプレーです。
さらに、汚れ、異物を除去し、電気接点の接触不良を解消し、接点部の摩擦を軽減し、基盤を腐食から保護します。
このスプレーはもう一つのかなり有毒な製品なので、使う頻度はなるべく低くしてください。
オーディオ機器などの繊細な電子機器用のコンタクトスプレーを使用してください。
4. 熱の蓄積を避ける
過剰な熱は電子機器にもストレスをかける可能性があります。
内蔵ファンが装備されている機器は、ファンが正常に動作していることを確認します。
また、通気孔やヒートシンクを絶対に塞がないでください。 空気の流れを良くするため、熱くなりがちな機器を隣同士近づけすぎて置かない様にしてください。
熱くなりがちな機器を隣同士近づけすぎて置かない様にしてください。
定期的に機器が熱くなるような状況は問題になる可能性があるので、良い換気を常に心がけてください。
5. 交換可能な部品は定期的に交換する
いくつかの機器は定期的に交換する必要がある寿命が比較的短い部品を使用しています。
真空管、ヒューズ、ギターの弦などの交換可能な部品は、故障し始める前に交換する必要があります。
ギターアンプやマイクプリアンプで突然チューブが繊細になるのは、かなり不安になることがあります。
6. 常に正しい電源を供給してください
すべての機器の正しい電源を入れてください。
製造元の電源のみを使用する必要があるとは言っているわけではありません。 仕様に注意して、正しい仕様の電源を使用してくださいということです。
基本は以下になります。
- メーカーが範囲を指定しない限り、指定された正確な電圧値の電源を常に使用してください。 高すぎる電圧は機器に損傷を引き起こす可能性があります。
- 少なくとも機器が指定するのと同じ量の電流を供給する電源を使用しなければいけません。 指定量より多い電流は大丈夫ですが、少ないのはNG。
- 電源の極性に注意を払ってください。 機器の極性を電源の極性を一致させる必要があります。そうしないと、損傷を引き起こす恐れがあります。 絶対に逆極性の電源を必要とする機器同士をデイジーチェーンで接続しないでください。
絶対に逆極性の電源を必要とする機器同士をデイジーチェーンで接続しないでください。
7. 石鹸や洗剤は使わず、拭いてください
機器に溜まったほこりをキレイにするためにある種の布を使って拭く必要があります。 ベストな選択は、マイクロファイバークロスや柔らかい布のような穏やかな非研磨素材の生地になります。
機器用に特殊な洗浄剤を使用するのが効果的であると思うかもしれませんが、ほとんどの表面にはわずかに湿った布が最も良い選択です。
石鹸や洗剤は繊細な機器の仕上げを損なうことがあります。 そして、普通に使っていれば、機器が洗剤が必要になる程汚れていることはめったにありません。
手入れの行き届いた機器はスタジオに安心感をもたらします
機器を掃除して維持することは、世界で最も退屈な仕事のように思えるかもしれません。
しかし、自分の機器を最高の状態に保つことに少しの努力を払うならば、その努力はきっとそのうち報いるでしょう。
今回紹介したアドバイスを活用して、お持ちの機器を正しくメンテして、何かの拍子に刺激を受けた時に、すぐ使用できる様に機器は万全の状態にしておきましょう。
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