世界の最新DAWベスト12

世界の最新DAWベスト12

これらのDAWは素晴らしいものダウ…

音楽制作ソフトウェアは音楽そのものを変えました。それは隠しようがない事実なのです。

デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)が市場に現れた時、録音・編集・ミキシング・制作が以前よりも身近なものになりました。

その後、レコーディング・ソフトウェアの市場は飛躍的に大きくなりました。コンピューターのマシンパワーやデザインのイノベーションが、DAWを制作における未知の領域へと押し上げます。

それだけ多くの音楽家は、制作におけるいくつかのプロセスで、音楽を録音するソフトウェアを必要としているのです。

DAWとは?

デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)は、音楽やスピーチ・効果音の作曲/プロデュース/録音/ミキシング/編集に使うハードウェアもしくはアプリケーションソフトウェアです。DAWは時間軸の上に並べた複数の音やトラックをミックスすることを容易にしました。

DAWへの案内図

しかし、このベストDAWを”ベスト”たらしめているものは何でしょう?

選択肢はそこら中に溢れていますが、初心者にベストなDAWとは何でしょう?

DAWは音楽を作ることを可能にする最良のツールです。だから毎日アイデアを音楽に変えていくことができます。これが私たちが音楽制作に必須なソフトウェアガイドを作った理由です。

このガイドはDAWの広い世界を冒険する上で、知っておく必要のある基本的な情報を提供します。

自分にあうDAWって?

もし私がいまハーレー・ダビッドソンの運転に挑戦したら、おそらく事故に遭うでしょう。それは適切な技術を持っていないからです。

私にとっては音楽制作ソフトウェアにも同じ事が言えました。私にはまず補助輪が必要だったのです。

もし高機能なツールで闇雲にDAWを使い始めてしまうと、ちょっとしたことでやる気を失うでしょう。だからシンプルな事から始めます。

常に自分自身に「何を作ろうとしているのか?」と問いかけてください。そして自分のDAWにその答えを出させましょう。もしそのDAWが答えを出すのに十分な性能を出せなければ、他のDAWに切り替える時です。

どのソフトウェアがベストなのか、誰しもが自分の意見を持っています。しかし、重要なのは「自分にとってベストなDAWは何か?」ということです。

ですから、どんなDAWがあるのかよく調べて、知識を身につけましょう。そのDAWの持つ機能を調べ、トライアル版を試してみるのです。

音楽制作ソフトウェアのチェックリスト

特定のDAWについて詳しく見る前に、いくつか検討すべき項目があります。

探しているのは無料のソフトウェアですか?無料のものを選ぶことはDAWの選択肢を狭めますが、それでも無料のソフトウェアはそこら中にあります。これらはとりあえず始めてみる時にはぴったりでしょう。

もし自分がDAWにお金をかけるつもりならば、購入前にそのDAWで何が出来るのかちゃんと知っておく必要があります。

最初に無料のDAWを試しましょう

多くのDAWは、月ごとのサブスクリプションか無料版を提供しています。これらを使って、購入前にどれだけのことが出来るのかテストしましょう。

フリー・トライアル版は、正しいDAWを選ぶ上で最良のパートナーとなるでしょう。それぞれの音楽制作ソフトウェアの深い部分まで掘り起こせば、購入する時に正しい知識を持って選ぶことが出来ます。

自分のDAWが、自分に成長する伸びしろを与えるべきものであることを忘れないでください。もしあなたが既に成熟したアーティストである場合、ただ安いからと言う理由でDAWを選ばないでください。

知っておくべき音楽制作ソフトウェアの全て

さて、どんなDAWを探せば良いのかわかったら、世の中の音楽制作ソフトウェアを見て、その機能について話し合いましょう。

このガイドは、自分に相応しいDAWを選ぶ上で、知っておくべき事柄を提供します。

1. Bitwig

Bitwigは音楽制作ソフトウェアのシーンでは新しい部類に入ります。しかし、それに騙されてはいけません、Bitwigはパワフルなソフトウェアなのです。

Bitwig Studioは、膨大なテスト期間を経て2014年に発売されました。これは世間に登場する前ですら既にすごい事です。

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そのレイアウトとワークフローはAbleton Liveに似ている…というのもBitwigは以前Abletonにいた開発者によって作られたからです。

しかし、使い込んでみるとBitwig全体にわたり使い勝手や機能面に手を入れていることがはっきりわかります。出来上がったものは、Ableton Liveを様々な方法で改良した、使い勝手のよく性能のあるDAWとなりました。
Bitwigは、よくあるDAWに近いアレンジを組む画面とミキシングウインドウを備えています。

しかし、アレンジメントとミキシングウインドウは、中心にプロジェクトを表示させ、その周囲にアクセスしやすいエディットパネルを配置しています。これは、ミックス・アレンジ・編集といった作業をスムーズに切り替えられるワークフローを可能にしています。

総合的に見ると、Bitwigは世の中のベストともいえる機能を提供しています。もし音楽制作ソフトウェアを使い始めて、これから色々覚えていこうというこうという方でも、簡単に使い方を覚えられるでしょう。

Bitwigのクオリティーは歴史が浅い変わりにもかかわらず、既に多くの歴史があるDAWを上回っています。将来のバージョンではより良くなっていきそうな、本気のレコーディング・ソフトウェアといえるでしょう。

  • Bitwigで気に入っている機能

BitwigのVST “サンドボックス”機能は、プラグインによって制作中のプロジェクトが止まったり遅れたりしないことを保証します。これはシンセのプラグインを走らせてもコンピューターがフリーズしないことを意味します。

それぞれのVSTは独立して動作しますので、レーテンシーの問題に悩まされること無くお気に入りのプラグインを全て並べて使うことが出来るのです。

これは作業中のプロジェクトにおいて、CPU使用率を下げることに力を発揮します。そしてプラグイン1つが原因でプロジェクトがクラッシュすることが無い環境を提供します。

Bitwigを試すにはこちらから

2. Studio One 3

Studio One 3は圧倒的破壊力を持つDAWといえます。デベロッパーも「制作とサウンドデザインにおいて最も想像をかき立てるツール」と定義づけています。本音を言うとこの意見に反対することはまったく出来ません。

Studio One 3全体のワークスペースは、効率が良くわかりやすくできています。そのワークフローは、DAWが空の状態から全ての音をミックスする段階まで、素早く簡単に進められるでしょう。そして強力な編集能力は、思いついたアイデアをその場で試すのにぴったりです。

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そのインターフェースはタッチスクリーンにも最適化されているので、セッションをタッチ操作でナビゲートすることが出来ます。

さらにこのDAWには、音ネタやインストゥルメントが大量に付属してくるので、Studio One 3さえあればアイデアをすばやく効率よく書き留められるでしょう。

全体を通してみるとStudio One 3は、扱いやすさと性能のバランスが上手く取れていて、プロデューサーなど上級者にも相応しいDAWといえるでしょう。

  • Studio One 3で気に入っている機能

Studio One 3はスクラッチパッドという気の利いた便利な機能を備えています。これは浮かんだアイデアをドラッグ&ドロップで素早くスケッチすることができます。

この機能は、ミックスのエリアを手の届きやすいサイドパネルに複製します。エフェクトやEQをかけたり、その他ミックスで実際に使う前にテスト出来ます。

編集した結果がどんなサウンドになるのか、そのサウンドを直接加工することなく試すのにぴったりの機能です。

Studio One 3を試すにはこちらから

3. Cakewalk Sonar Platinum

SONAR PlatinumはマーケットにおいてベストといえるDAWの一つです。1991年の最初のリリースから、SONARは並外れてパワフルなDAWに成長しました。

SONAR PlatinumのインターフェースはSkylight(採光窓)と呼ばれ、5つの操作しやすいリージョンに分かれています。それぞれのリーションは、自分の作業に応じて動かしたり隠したり出来ます。

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Platinumではドラムトラックを強化させるDrum Replacerを初めとする便利なオートメーション機能が沢山あり、複数の異なるボーカルトラックをまとめて同期させるVocalSyncや、クリック一つで全てのツールにアクセスできる手頃なコントロールバーがあります。

Cakewalkは取っつきやすく、ほかのDAWとでできる事以上の機能を持っています。

  • SONARのお気に入り機能

SONARの「MIDIでペイントする」機能は、他にはないくらい作曲に使える機能です。

MIDIの演奏を選び、アレンジメントウインドウの空いている部分に「ペイント」することができます。複数のループを並べたり、複製をバッチ処理したり、特定のMIDIイベントを繰り返すことが出来ます。

SONARを試すにはこちらから

4. Ableton Live 9

Abletonはレコーディング・ソフトウェアとしての指標となりました。Live 9は音楽制作のあらゆる場面で使われています。

ベッドルームでプロジェクトのミックスをしたり、Live Setを使ってステージ上でシーケンスを扱ったりと、Ableton Liveはどのレベルの音楽家にも対応する、パワフルなレコーディング・編集ツールです。

最初のバージョンは2001年に生まれ、今のLiveは9番目のバージョンとなりました。ここからも多くの機能がよく考えられて作られていることがわかるでしょう。「アレンジ」と「セッション」という基本の画面は、編集や作曲が簡単にできるよう、直感的でわかりやすいものになっています。

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拡張音源やエフェクト・インストゥルメントは、使いやすいブラウザーパネルから簡単にアクセスできます。Ableton Liveには、大量の素晴らしいツールが内蔵されていることもポイント。

Abletonはとっつきやすく、出来ることが膨大にあることを両立させたプラットフォームとして君臨しています。作曲の第一歩だったり、プロ用のミキシングツールにもなり得ます。

どんな使い方をするにせよ、Ableton Liveがどのジャンルの音楽でもマストなDAWとして広く知れ渡り、特別な存在であることははっきりしています。

  • 私たちのお気に入りLive 9機能

実際の画面に搭載された機能ではないが、Ableton Push 2コントローラーは、おそらくDAW専用としてはもっとも市販の中でパワフルなハードウェアで、私たちも気に入っています。

64個のベロシティー対応ボタンと、他のプログラミング可能なツマミ・ボタンなどの操作子により、Push 2は全てのプロデューサーにとって憧れの機材です。

オリジナルのPush 1はAkaiの技術によりAbleton Live用にカスタムされたものでした。Push 2はAbleton社だけで製造されました。両方ともAbleton Liveのワークフローをシームレスに収めています。

私たちの知る限り、制作する上でお似合いの組み合わせです。

Ableton Liveを試すにはこちらから

5. Audacity

AudacityはDAW界の働き者です。他のDAWよりも機能的にはかなり劣りますが、そのシンプルさが強みです。

Audacityは完全に無料のレコーディング・ソフトウェアとして2009年に登場しました。そして今日に至るまでずっと無料です。ダウンロードも簡単で全てのOSと互換性が取れています。

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中心となるトラックビューは、複数トラックの波形をシンプルに表示しています。それぞれの波形は,見た目のとおりにカットやペーストが可能で、操作を無限に遡れるundo機能を備えています…でもミスを犯さない人はそんなこと気にしないですよね?(笑)

Audacityの基本的な機能は、複数の楽曲を1つにミキシングしたり、Podcastを編集したり、ボーカルだけを抜き出す事に向いています。

そのインターフェースには柔軟性があり、使い方を覚えるのも簡単で、使いこめばマスターできるでしょう。

初心者の方で、最初に使うレコーディング・ソフトウェアを探しているのなら、Audacityは宅録を始めるに相応しい最初の一歩となるでしょう。

  • Audacityでお気に入りの機能

Audacityは人類のためのものです。これが私たちの気に入っている点です。熱心なミュージシャンやサウンドデザイナーにとって、録音できる環境を提供しているのです。

Audacityはもっと高性能なDAWのように、拡張機能を誇るようなものでは無いでしょう。しかし、Audacityはシンプルであることで、ユーザーを威圧することなく録音しようとする人全てを受け入れてくれます。

さらに完全に無料です。高品質なサウンド・ツールを提供することは、全ての人類に開かれているべきなのですーそれが私たちLANDRもAudacityのファンである理由です。

Audacityを試すにはこちらから

6. Propellerhead Reason 8

Propellerhead Reasonのバージョン1は2001年に登場しました。現在はバージョン8となり、Reasonはマーケットにおいてもっとも広く使われているDAWの一つであり、プロデューサー達は忠誠心をもって使い続けています。

Reason 8のワークスペースは、「ラック」の画面を中心に配置されています。モジュールやプロセッサー・インストゥルメントをブラウザーからラックに読み込むことで、簡単にサンプリング・アレンジ・編集ができます。

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13年におよぶ開発期間で、Reasonは大量の内蔵インストゥルメント・オートメーション・ワンショットのサンプルやループを提供してきました。

しかし、ReasonにVST機能を搭載すること求める声は強いです。そこでReasonは市場にある中でもベストのソフトウェア音源を提供しています。

  • Reasonのお気に入り機能

ReasonはDAWです。それと同時に他のDAWから使えるスタンドアローンのラック音源としても使用可能です。

インストゥルメントやプロセッサー同士をつなぎ合わせるといったReasonのラック機能を、ほかのDAWでも使えるわけです。

なので、Reasonは音楽制作のワークステーションとしても使えるし、他のレコーディング・ソフトウェアで使うVSTiの相手役としても使えます。全体的に見るとReasonは多彩な音をいじる人にピッタリです。

Reasonを試すにはこちらから

7. Pro Tools 12

Avid Pro ToolsはDAW界の先駆者です。Pro Toolsは業界標準としてプロの制作現場で使われています。ラジオで聞く音楽は、だいたいそのどこかでPro Toolsを通っています。

最初のバージョンのPro Toolsは1991年にリリースされました。扱えるのは4トラックで6000ドルで販売されていました。いうまでもなく、そこから長い道のりを経て進歩しています。

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今ではPro Toolsのバージョンも12となり、音楽制作における工程それぞれで必要とされるツールを全て提供しています。ソフトウェアの機能すべてを学ぶのは大変ですが、一旦習熟するとその性能の高さは、市場にある他のDAWではかないません。

Pro Toolsで主に使う画面は”編集”と”ミックス”のウインドウです。MIDIはピアノロールかスコアウインドウに加えることが出来ます。

ミックスウインドウは慣れ親しんだフェーダーを映しており、様々な音の処理やオートメーションを加えることが出来ます。このレイアウトは全てのDAWに影響を与えたと言えるでしょう。

1999年ーほとんどのDAWが存在すらしていなかった頃ーリッキー・マーティンの「Living La Vida Loca」がナンバーワンになりました。Pro Toolsだけでミックスされた曲が初めてチャートのトップに立ちました。

  • Pro Toolsのお気に入り機能

Pro Tools Firstは、実際にはPro Tools本来の機能を備えている訳ではありません。バージョン違いという以上のものです。しかし、Pro Toolsキャンプから新しく与えられた私たちのお気に入りです。

これはPro Toolsのスターター・バージョンで、完全に無料で試すことが出来ます。

Pro Tools Firstには、フルバージョンには備えられている機能のいくつかに制限がかけられています。しかし、Pro Toolsのような巨大で複雑なプログラムにはそれが良い方向に働きます。
Pro Tools Firstは最大3つまでのプロジェクト・1セッションに付き16トラックまで使用可能です。これはPro Toolsのワークフローに慣れ親しみやすくさせています。

もし自分が将来エンジニアとしてのスキルを向上させることに関心があるなら、Pro ToolsというDAWの世界を見ておくべきでしょう。Pro Tools FirstはPro Toolsの世界に入ることを簡単で安上がりにしてくれます。

Pro Toolsを試しにはこちらから

8. GarageBand

名前という点ではGarageBandは聞き慣れた名前でしょう。Appleにより開発されたこの無料DAWは、他のどんなDAWよりも音楽制作を身近なものにしました。

機能へのアクセスのしやすさと使いやすさは、GarageBandの中心となるものです。ヒットしたレコードが、どのMac OSにもついてくる無料のソフトで作られたと知ったらきっと驚くでしょう。

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しかし、なぜGarageBandはよいのでしょう?

全てのレイアウトが直感的で、使い勝手はシンプルです。インストゥルメントを追加する時、実際にアレンジメントトレイの中にその楽器が表示されます(なんてコンセプト!)

何を探すにしてもシンプルでわかりやすく、ループ集やオートメーション・インストゥルメントは、いつでも操作・閲覧しやすくなっています。

何を録音しているかは問題ではありません。GarageBandはどんなプロジェクトでも読み込んでいじりやすくなっています。直感的な色分けは、全体のレイアウトを把握しやすいようにしています。

そして頼りになることに、GarageBandがソフトウェアで提供している機能がどんなレベルのクリエイターにもわかりやすいように簡単な言葉で書かれていることです。

全体を見ると、GarageBandはシンプルでありながらも、音楽を始めるのに効果的なツールであるといえます。そしてこれを読んでいるあなたがMacを使っているのであれば、既にGarageBandを所有しているのです。さあさっそく何か作ってみましょう!

  • GarageBandのお気に入り機能

初心者向けのDAWは、新しいプロデューサー達にとって、大きな一歩となります。GarageBandは初心者向けですが、そこを卒業したプロデューサー達にLogicを使うというオプションを与えています。

Appleにより開発されたより高機能なLogicは、GarageBandの基本コンセプトを拡張したものです。

大抵のレコーディング・ソフトウェアが、ユーザーのニーズに応じて同じDAWでも違うグレードを提供していますが、卒業したプロデューサー達に完全に新しいDAWーLogicーを与えているのはGarageBandだけです。

GarageBandからLogicに移行することで、簡単に音楽制作者・プロデューサーに成長していけます。この2つのDAWは、どのレベルのユーザーにも制作を始めるのにぴったりのものといえます。

GarageBandを試すにはこちらから

9. Logic Pro X

Logic Pro XはAppleが開発したプロフェッショナル向けDAWの最新バージョンです。LogicはGarageBandと同じエンジンを使って動作しています。しかし初心者向け音楽制作ソフトウェアと比べると、Logicは拡張された機能を持っています。

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ほとんどの音楽ソフトウェアが、マルチ・ビューのレイアウトを使う中、Logicはシングル・ウインドウ・ビューを選ぶことで作業領域をシンプルにしています。これは全ての作業工程を1つにすることで、作曲・アレンジ・ミキシングをがシンプルに行えるようになっています。

LogicはGarageBandから離れた人を引き寄せ、Appleが提供するDAWの中核をなす、わかりやすさのコンセプトを拡張しました。

Logicは使い始めるのも簡単で、特にGarageBandに慣れ親しんだ方なら使い方を覚えるのも簡単です。

  • Logic Pro Xのお気に入り機能

Logic Pro Xは以前のバージョンにはなかったような種類の新機能が搭載されています。しかし、お気に入りは”Drummer”プラグインです。

これは、自分のトラックに自動的に伴奏をしてくれるバーチャルなドラマーです。これが本物のドラマーより良いと言うつもりはありませんが、手持ちの中では便利なもう一つの選択肢となるでしょう

それぞれのバーチャル・セッション・ドラマーは、演奏スタイルのプロファイルと、選り抜きのプリセットパターンを持っています。

他の楽器を入れる時のバックトラックの作成や、本物のドラマー無しに手軽に演奏する時に役立つでしょう。

Logicを試すにはこちら

10. Steinberg Cubase Pro 8

Steinberg Cubaseは、近代的なDAWが生まれる前の時代にさかのぼります。Atari ST向けに作られたバージョン1.0は1989年に登場しました。

今ではバージョン8.5ですが、かなり再設計がなされ、沢山のバージョンが見受けられます。そしてもっとも幅広く使われ、敬意を払われている音楽制作ソフトウェアであり続けています。

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Cubase 8.5は内蔵プラグインを大量に備えてパッケージされた機能を拡張する、フル機能の持つDAWです。

Cubaseはプロのワークフローを提供しますが、あなたを怯えさせるようなことはしないでしょう:インターフェースは直感的ながらも、パワーユーザーに向けにも先進的な機能が沢山盛り込まれていて、使い勝手は良好です。

CubaseはVST TransitというDAWを中心としたクラウド・コラボレーションサービスでクラウドの世界にも飛び込みました。これは、同じプラットフォームのユーザーなら、どんな場所で誰とでもコラボできるシームレスな作業を可能にしています。

  • Cubaseのお気に入り機能

Cubase 5でVST expressionが搭載されましたが、年月を経てかなりアップデートされました。

これはそれぞれのノートに別々のオートメーションを書ける機能です。この機能で自分のトラックの細部をより良くし、特徴を加えることが出来るでしょう。

今日も未だに使われ続けているVSTとMIDIシーケンスの技術を作った会社からも期待されている機能です。

Cubaseを試すにはこちらから

11. FL Studio

FL (Fruity Loops) Studioは今日のプロデューサー達の間ではかなりの人気者です。

最初のFL Studioは、1997年にデベロッパーImage-LineからMIDIだけを扱うプログラムとして登場しましたが、そこからパワフルな機能を増やしていき、バージョン12になりました。

バージョン12は、完全に作り直され、広範囲にわたりマルチタッチに対応した拡張可能なインターフェースを誇ります。

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FL Studioは、VST/ VST2/ VST3/DX/ReWireにフル対応したシンセ・サンプラー・エフェクター幅広い種類のプラグインを備えることで、スタンダードとなりました。

FL Studioの見た目は、標準的なアレンジメント・ビューとパフォーマンス・ビューを踏襲し、作曲に使うデータはピアノロールとステップシーケンサーを使用しています。

このワークステーションが持つ強みは手頃さと安定性で、多くのアーティスト達にいかに簡単に早くアイデアをまとめられるのかアピールしています。

Image-Lineは、このプログラムを生涯無料でアップデートできる素敵なプランも提供しています。これは一度購入してしまえばそこからずっとどのバージョンにも触れられることを意味します。

  • FL Studioのお気に入り機能

SytrusはFLの持つ優秀な6オペレーターのFMシンセです。バージョン4.5から搭載されました。

FMシンセはちょっとかじった程度でも、Sytrusは音作りの工程が簡単で、細かい音作りも十分可能です。Sytrusは使い回しがきくので、怪物のようなサウンドも出せるでしょう。

Sytrusは未知の音響を求める長い旅にぴったりのシンセなので超オススメです。

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12. REAPER

REAPER (Rapid Environment for Audio Production, Engineering, and Recording) は、WinAmpやP2PのGnutellaと同じデベロッパーが開発しました。

REAPERはエンジニアリングとは無縁の人にも、パワフルでわかりやすく慣れやすいDAWです。

この製品は60日の無料トライアルが可能で、個人向けライセンスは60ドルです(破格!)。REAPERは便利なツールを数多く内蔵し、わかりやすく教えてくれるビデオチュートリアルもあります。

そのインターフェースは、直線のタイムラインを備えたマルチトラック・アレンジメント・ウインドウです。そのアレンジメント画面は、簡単に移動可能なメディアアイテムを提供しています。

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REAPERにはトラック形式というものがありませんー作成したトラックは必要に応じてどのように(オーディオ・MIDI・ビデオ・バス)することもできて、アレンジをとてもシンプルにしています。

REAPERは、制作を始めたばかりでも、いつからか思い出せないくらいDAW脳にどっぷりつかっている人にも優れた選択肢となるでしょう。

初心者は単純に録音ボタンを押して演奏を始めればよいのです。経験者はREAPERのルーティングマトリックスで混乱するか、ReaScriptを使ってマクロからフルに機能拡張するまでプログラミングしてしまうでしょう。

  • REAPERのお気に入り機能

REAPERの最も良い機能は、自由にカスタム出来るインターフェースです。キー・コマンド/ツールバー/メニュー/マウスの動作まで、好みに合わせて弄ることが出来ます。

もし他のDAWからの乗り換えで特定のワークフローに慣れているのであれば、REAPERを恐れないでください。REAPERはあなたに合わせてくれます。

REAPERを試すにはこちらから

作って、ミックスして、繰り返して

音楽制作ソフトウェアは制作を身近で簡単にしました。ここで取り上げたソフトウェアのどれかがあるということは、制作をサボった日に言い訳することはできませんね。

もし自分に対して、どうしたらより良い方法で音楽を録音・編集できるのか、もしくはどうやって音楽をミックスしたらよいか、と問いかけるなら、その選択肢はここにあげたDAWであり、答えです。

だからそれぞれのDAWを知り、自分に相応しいDAWを見つけて、完璧なサウンドを作り始めましょう。

Yoshitaka Koyasu

Koyasは、アーティスト/プロデューサー/レーベルオーナー/DJなど幅広い顔を持ち、Ableton認定トレーナーとして東京のAbletonユーザー・グループAbleton Meetup Tokyの原動力として活躍している。LANDRのコンテンツ・アダプター。

@Yoshitaka Koyasu

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