オーディオケーブル:ミュージシャンが知る必要があるオーディオケーブルの種類についてのすべて

オーディオケーブル:ミュージシャンが知る必要があるオーディオケーブルの種類についてのすべて

オーディオケーブルについての知識をここで一気に増やしてください。

ケーブルは重要です。

残念なことに、ワイヤレスで全てが繋がったレコーディングスタジオはまだ未来の話。 実際には、あらゆる種類の古かったり、新しかったり、もしくはアナログだったりデジタルのギアをこれまで以上に接続しているのが現状です。

オーディオ機器の接続がスタジオ設定において最も面白い部分ではないかもしれないことは皆さんも同じかと…

しかしギター、シンセ、ドラムマシン、マイクからDAWにきれいな信号を録音することは、知っての通り選んだオーディオケーブルの種類に関係があります。

今回は、絵でオーディオケーブルガイドとして説明したいと思います。 ライブ、レコーディング、またはジャムセッションをするときに、より良いサウンドを得るのにきっと役立つでしょう。

 

アナログとデジタルオーディオケーブルの違い

最初にまず、アナログとデジタルのオーディオケーブルの違いは何でしょうか?
両方とも、オーディオシグナル(情報)を送信します。

唯一の違いは、オーディオ電気信号を送信し、デジタルケーブルはデジタル信号をバイナリコード(コンピュータが話す言語の0と1)として送信することです。

バランスケーブルとアンバランスケーブルの違い

まずアナログケーブルを語るのにあたり、一番多い質問から。

バランスケーブルとアンバランスケーブルの違いはなんですか?

  • アンバランスケーブルはラジオ電波やノイズ障害を受けやすい。アンバランスケーブルを切ってみると、シールド(グラウンド)とホットの芯線の2本のワイヤーが中にあります。
  • バランスケーブルは電波障害やノイズをできるだけ抑えるように設計されています。アンバランスケーブルにある2本のワイヤーに加え、コールド芯線が3本目として挿入されています。コールド芯線のおかげで、シールドに加えさらなるノイズ対策が施されています。

どのケーブルがバランスケーブルでどれがアンバランスケーブルかを紹介していきましょう。まずその前に…

バランスのとれている接続とアンバランスな接続

早速百万円の価値のある質問です。バランスケーブルはバランスの取れた接続をしますか?

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答えはいいえです!ここで重要なことを覚えておいてください。バランスの取れた接続を可能にするには、ケーブル回路内のすべてのポイントでバランス方式を取る必要があります。これには以下が含まれます。

  • 機器の出力
  • ケーブル
  • 入力端子(ミキサーやPAのように)

これらのうちの1つだけでもアンバランス方式がある場合、接続が不均衡になります。これはぜひ念頭に置いておいてください。冷蔵庫にも張っておく価値はあります。

これまでだけを読むと複雑に感じるかもしれませんが、ぜひ読み続けてもらえばさらに明確になってきます!

自分の使ってる機器がバランス方式かアンバランス方式かどう判断しますか?

次の場合、使用している機器はバランス方式です。

  • XLR出力または入力を有する
  • 説明書にそう書いてある

例えば:マイクロフォン、いくつかのミキサー、PAシステム、いくつかのプロ使用機器とXLR出力のシンセ(RolandのJupiter 8など)はバランス方式です。

次の場合機器はバランス方式ではありません。

  • ギターやベース。
  • 1/4インチのモノラルまたはステレオ出力を持っている機器
  • RCA入力または出力を有する

¼インチの出力しかない場合、多くのギアはアンバランス方式です。さらに何も説明書きがない場合も、アンバランス方式になる可能性が非常に高いです。もしわからない、定かではない場合は、説明書を確認してください。


ケーブルについて学び始めたけど、いったい何が重要なのですか?

バランスケーブルとアンバランスケーブルの違いを知ることは、それぞれの状況で適切なケーブルを選択する上で重要です。 これにより、レコーディングやライブ時での不快なノイズや信号損失を未然に防ぐことができます。
間違ったケーブルを使用すると、デバイス自体にを損傷することさえあります。

バランス方式のギアとバランス方式のミキサーをお持ちの場合は、バランスケーブルを使用するようにしてください。

しかし、バランス方式で統一した接続ができない場合は、できるだけケーブルを短くしてください。

アドバイス:アンバランス方式で接続する場合は、ケーブルを約1.8m以下に保ち、干渉を防止してください。

それではバランスケーブル、アンバランスケーブルについて一歩踏み込んで学んでみましょう。

オーディオケーブルのタイプ

まず、最も一般的な種類のオーディオコネクタについて解説していきます。

アナログケーブル各種

XLRケーブル

XLRケーブルは常にバランスケーブルです。 XLRケーブルは入力端子にスナップするので、誤って抜こうとしてもケーブルは抜けないように設計されています。(パンクのライブをみるとXLRケーブルの重要さがわかると思います)XLRケーブルはノイズの影響を受けずに非常に長さを長くすることができます。

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XLRケーブルを使用して接続する機器:

  • マイク>
  • パワードスピーカー
  • PAシステム
  • XLRを装備した機器

TRSケーブル

TRS (Tip-Ring-Sleeve)ケーブルは、バランスケーブルで説明したように、内部に3本の芯線(2本の芯線と1本の接地)を持つケーブルです。TRSケーブルはコネクタ上の2つのゴムのストライプがあるのですぐに見分けがつきます。

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TRSケーブルは、使用方法に応じてバランスまたはアンバランスになることができます。言うならばケーブル界のカメレオン的存在です。

それでは説明しましょう!

TRSケーブルは、バランス方式の機器同士でモノラルケーブルとして使用するとバランスケーブルになります。それは左チャンネルと右チャンネルの2本のケーブルを使用するときです。こうすることで、各ケーブルで芯線の1本が信号用になり、もう1本がノイズ除去するのに役立ちます。

単一のTRSケーブルをステレオで使用する場合(同じケーブル内で左右に一緒に使用する場合)、内部の両方の芯線(ホットとコールド)が信号用に使用されます。 1本のワイヤーは左の信号を伝送し、もう1本のワイヤーは右の信号を伝送します。ノイズキャンセリングのための配線が残っていないため、この場合アンバランスケーブルになります。

この状況は、ヘッドフォンケーブルと機器のヘッドフォン出力で最も一般的です。

TSケーブル

TS (Tip-Sleeve)コネクターは常にアンバランスケーブルです。 それは1本の芯線と1本のシールド(グラウンド)の2本の芯線のみで構成されているからです。 TSケーブルはコネクタ上に1つのゴムストライプのものです。

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TSケーブルもモノラルです。 ギター、モノラル・エフェクト・ペダル、シンセ、ドラム・マシンなど、モノ出力のギアには便利です。 TSケーブルはどんな音楽スタジオでも一般的に使用されています。

TSケーブルができるだけ短くなっていることを確認してください。そうしないと、ノイズや電気的なハミングが音に混ざる可能性があります。

RCAケーブル

RCA コネクターは、主にステレオを実現するためにペアになっています。 ほとんどの場合、赤は右(赤/Redと右/Rightの両方が英語の頭文字でRで書かれます)に使用され、白が左チャンネルに使用されます。

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RCAケーブルはTSケーブルに似ていて、1本の芯線と1本のシールド(グラウンド)があり、常にアンバランスになっています。

したがって、可能な限りケーブルは短くしてください。

RCAコネクターはDJのにとってはなくてなならない必需品です。 CDJとターンテーブルをDJミキサーに接続するのに使用される最も一般的なケーブルです。

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アドバイス:CDJとターンテーブルを接続するときは、ラインケーブルとフォーノケーブルの2種類のRCA入力があります。

ラインケーブルはCDJやその他の楽器用で、フォーノケーブルは常にターンテーブル用です。

ターンテーブルは信号が非常に低いので、ラインレベルにするためにはより強力なプリアンプが必要です(レベルに関しては後で詳しく説明します)。 雑音や歪みを避けるために、DJセットアップを接続するときは、常に正しい入力を使用してください! ターンテーブルの詳細については、ターンテーブルラボ(英語のみ)をご覧ください。

デジタルケーブル

今日のホームスタジオでは、ますますデジタルケーブルが増えています。

しかし、デジタルケーブルはアナログケーブルよりも簡単なので、深くここでは説明しません。 さらにこの記事ではAES / EBU、S / PDIFなどのあまり一般的でないものも除外させていただきました。

デジタルケーブルの長さは問題ではないと考えている人はいると思いますが、経験いくとから、デジタルケーブル(数メートル)は本当に長くなると、それが不適切に働く機会が増えます。 だからなるべく短くしてください!

MIDIケーブル

MIDI ケーブルは、楽器や電子機器の間で演奏データを通信するために使用されます。

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別のブログ記事に書いたように、MIDIは音のデータを作ったり、送ったりするケーブルではありません。 「何が起きたか」という動作メッセージを送信します。

今日の最も現代的な電子機器はMIDI入力、MIDI出力、MIDIスルーを持っています。 したがって、MIDIにおいて覚えておくべき重要なことは、MIDI信号の流れです。

例えば、MIDIケーブルを入力、出力、またはスルーのポートに接続する必要があるかどうか? そんなときは、自分の使用する機器が次のものかどうか考えてみてください。

  • 情報を送信する=ケーブルを出力に接続する
  • 情報を受け取る=ケーブルを入力に接続する
  • 情報を別のマシンに渡す= ケーブルをスルー接続する

USBケーブル

USB USBケーブルは、音楽制作において非常に一般的になりました。USBは MIDIコントローラー、オーディオインターフェース、最新のシンセ、ドラムマシンに搭載されています。

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USBケーブルは音楽機器とコンピュータ間での情報交換を可能にします。 補足ですがUSBケーブルはMIDI情報も転送します。

楽器や電子機器用USBケーブルの中で最も普及しているタイプは、USB Aタイプ(古典的なフラットタイプ)とUSB Bタイプ(正方形USB)です。

USBコネクターも現在のエレクトロニクスのトレンドに沿いどんどん小型化されていく方向にあります。
今では新製品のほとんどにUSBケーブルが付属されているので、後から買うなどの心配はありません。

覚えておくべき重要なことは、壊れたとき交換するのが簡単だということです。USBケーブルのデメリットは非常に壊れやすい傾向があるので、機器を動かすときなどはUSBケーブルはできるだけ抜いておいておきましょう。


アンバランス信号をバランス信号へ変換

例えば以下はあなたに起こりえるシナリオです。ちょっと読んでみてください。

あなたはライブをやっている最中です。PAシステムにはXLR今ネクターが搭載されています(バランス方式)。

あなたの楽器は、ギター、ベース、またシンセを持っているため、アンバランスです。

さらに、メインのミキサーコンソールはステージから非常に遠くに設置されています。長いアンバランスケーブルはノイズと干渉を引き付けるリスクを高めます。

あなたはアンバランスの接続をバランス方式の接続に変換する必要があります。 何をすべきでしょうか? そうやってアンバランスの接続をバランス方式に変換できるでしょうか?

上の例のシナリオは、DIボックス(ダイレクトボックス)を使用して行われます。

DIボックスとは何ですか?

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DIボックス (Direct Injection Box)は、録音やライブオーディオで信号を変換し、オーディオレベルに合わせるためのデバイスです。 ミキサーやPAシステムのバランス入力にアンバランス方式の楽器(ギター、シンセ、ベースなど)を接続することができます。つま亜アバランスをバランス式接続に変換します。 ノイズの軽減/削除、干渉なし、さらに長いケーブルの使用可能になります。 ありがとうだダイレクトックス!

TSをTRSへ接続

「アンバランス式のTSプラグをバランス式のTRSポートに差し込むことはできますか?

答えは「できます」です。 たいていの場合、これらの1/4インチ(6.35mm)入力はバランスとアンバランスの両方であり、両者を切り替えるように作られています。 機器メーカーはしばしばミキサー自体にBAL / UNBALのように切り替え可能と示しています。

原則として、ギアとミキサーに記載されている内容をお読みください! それはそれと同じくらい簡単です。

オーディオレベルの基本:スピーカー、マイク、楽器、およびラインレベル

ここではレベルについてちょっと説明させていただきます。 レベルを理解することは、デバイス同士を一緒に接続するときに非常に重要になります。

マイク、楽器、スピーカー、およびラインレベルの信号の違いは何ですか?

  • スピーカーレベルとは何ですか?スピーカーレベルは最も強い信号です。 クラブのサウンドシステムの前に立つと嫌でもわかると思いますが、スピーカーはかなり多くのパワーを必要とします!
  • ラインレベルとは何ですか?ラインレベルは標準的なレベル信号(電圧の点で)です。 このレベルに合わせるためには、楽器レベル、フォーノレベル、マイクレベルを上げる必要があります。
  • 楽器レベルとは何ですか?楽器レベルはマイクとラインレベルの中間にあります。 楽器レベル信号はラインレベルよりも弱いが、マイクレベルよりも強いです。 シンセ、ベース、ギターは通常このレベルにあります。 ダイレクトボックスは、楽器レベルの信号をラインレベルと一致させるために使用されます。
  • マイクレベルとは何ですか?マイクレベルは最も弱いレベル信号です(ラインレベルの約1/1000の強さです)。 ラインレベルまで増幅させるにはマイクプリアンプが必要です。そうしなければ何も聞こえません。

心のケーブルの絡まりを解く

オーディオケーブルの種類とオーディオレベルに関する知識をしっかり持つことは、録音中なりライブ演奏中に重要になってきます。
特に、セットアップ中に自分の出せる最高の音をだす準備をするために必要になってくるノウハウがケーブルを知ることと深く関わっているからです。

さらに、ライブ会場で音響担当者や、音楽ストアで何かを買ったりするときに、自分が何を話しているかに責任を持ちたいですよね?(知ったかは何の役にもたちませんから)

だからこのオーディオケーブルガイドをブックマークに入れておき、必要なときにいつでも参考にして下さい。

最近の機器の広告を見て感じるのは、常に機器が宇宙に浮かびすぎ感が強いと思います(黒の背景に機器が斜め45度で浮いている広告見たことあると思います)。しかし、音楽の魔法はすべてを接続したことによって起こるんですよね。忘れずに。

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