LANDRを使って音源をマスタリングする
LANDRはアーティストの音楽づくりにさまざまな形で役立ちます。ドラムからヴォーカル、それにシンセサイザーの作品まで、アーティストの音源をマスタリングを通じて最高の作品に仕上げることこそが最大の秘訣なのです。
ライブ用の設定をする際には私はドラム音源についてとりわけ大きな注意を払います。私たちが作り出す音の響きのためにもとても重要ですし、会場ごとに最適な変換を施して聴衆に伝えなければならないからです。
私のドラム音源を使って、LANDRのエンジンがどのように処理を進めるか調べる実験をしてみました。
これがソロのドラムの演奏です(LANDRに通す前)
私のプロジェクトのコピーを最初に作り、まずドラム音源を残して他のすべてのトラックを消しました。
次いで私のAbletonを用いたセッションからいくつかのステムをエクスポートしました。この際、サンプルレートやビットレートが録音側と一致することを確かめています。
それからそれぞれのステムをLANDRに落としてセーブしました。音圧のオプションは中を選び、10個ほどのドラムのステムについてテスト目的で処理を進めました。
これだけの作業にかかった時間は5分ほどです。マスタリング用エンジンが重い処理をしていることを考えると悪くはありません。
それからこのステムをAbleton側に返して、個々のドラム曲に戻しました。
ドラムラックは切り取ったサンプルのトリガー位置を決めるのにうまく役立ちます。レイヤー化すれば音の響きが豊かに広がります。たとえば、私はいつも必ず2台のキックドラムと2台のスネアドラムで演奏します。LANDRを用いるとこうした音源に色合いが加わるので気に入っています。
LANDRで処理した個々の楽曲とレイヤー化した楽曲の響きをお聞きください。
ドラムが一緒に演奏しているところを聴いてみてください。
レコードからリッピングする場合も、音源パックを使う場合も、ご自身で音源を作り出される場合もLANDRをぜひお試しください。
ロリー・シーデルはモントリオール在住のミュージシャンであり、LANDRのミュージック編集部でもあります。
翻訳:出山剛
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