マイクの指向性パターン:マイクをより適切に使用する方法

Microphone Polar Patterns - How To Use Your Mics Better

マイクの指向性パターンは、録音する音に大きな影響を与えますが、指向性パターンを理解することは、時に複雑になります。

初めての収録のとき、マイクについて、またはマイク自体がどのように機能するかを知らないなんて方は少なくないと思います。



しかし、マイクの指向性と、指向性パターンが録音する曲の特性に与える影響を理解し始められると、そこには音楽的な大きな進歩があり、そして進化がやってきます。

マイクの指向性パターンとは何ですか?

マイクの指向性パターンとは、マイクの集音する要素が周囲に配置された音源から音を拾う方法を表します。

マイクの指向性パターンがどのように機能するかを知っていると、思い描いた音を拾うのに一番適したマイクの配置方法を習得するのに役立ちます。

マイクを一方向または別の方向に向けるとどうなりますか?多くのミュージシャンは、おそらくマイクの一定の方法性で集音された音がどのように聞こえるかを直感的にわかると思いますが、実際に、何が起こっているのでしょうか。

今回の記事では、マイクの指向性パターンについて知っておく必要のあるすべてのことと、指向性パターンを使ってどう録音を改善すかについて説明します。

マイクのヌルと近接効果

5つのマイク指向性パターンは、無指向性(オムニ)、カーディオイド、スーパーカーディオイド、ハイパーカーディオイド、および双指向性です。

それぞれについては後に詳しく説明しますが、指向性を正しく理解するには、最初に誤解を解いていく必要があります。

初心者向けの最高のマイクとして推奨されているような可変パターンマイクをお持ちの場合は、そのマイクの指向性パターン図を把握していると思います。

多くの場合、指向性は円の一部として表されます。とりあえずその考えを忘れていただくことから始めます。正しい考え方は「指向性パターンは3次元」ということで、円ではなく「球」の考えです。

正しい考え方は「指向性パターンは3次元」ということで、円ではなく「球」の考えです。

参照用のマイクでそれらを見ると、より理にかなっています。

microphone polar patterns

3次元で見るという点で重要になってくるのが、「ヌル点」の存在です。指向性パターンは、マイクが何を拾うかを示しますが、さらに価値があるのは、マイクが「何を拾わないか」を知ることです。
例を見ると、双指向性パターンが軸から90度離れた音を完全に拒否していることがわかります。
他の双指向性パターンには、感度の低い独自の領域があり、これらの位置は、マイクのヌル点と呼ばれます。
後で、マイクのヌル点を有利に使う方法を説明しますが、とりあえず、最後の指向性パターンの問題である「近接効果」に移りましょう。
近接効果とは、マイクが拾う低周波数の強度が、音源に近づくほど増加することを言います。つまり指向性パターンが異なれば、近接効果の量も異なります。
プラグインの使用を考える前に、マイクのヌル点、指向性パターン、近接効果を活用することで、実際にDAWに取り込む音を大幅にコントロールすることができます。
これは、エンジニアが「音源で正しく音を拾う」と言うときの意味です。マイクテクニックはそこにたどり着く方法であり、それをマスターするには、指向性パターンを知る必要があります。

1. 無指向性

最も単純なものから始めましょう。

無指向性パターンは、すべての方向に同じ強度で音を拾います。 そのため、全指向性と呼ばれることもあります。

omnidirectional polar pattern

真の無指向性マイクは近接効果が起きません。 つまり、無指向性マイクを低音の音源のできるだけ近くに配置でき、ローエンドを拾いすぎないようにすることができます。

また、他のマイクよりも実際の音に近くなる傾向があり、マイクの位置で起きる影響を受けにくくなります。

無指向性マイクの欠点はこの手のマイクは周囲のすべてを「見る」ため、楽器のブリードや過度の部屋音に対処するのがはるかに難しいことです。

2. カーディオイド

カーディオイドマイクは、音源の前で広範囲の音を拾いますが、ある程度の側面や、後部ではかなり集音力が少なくなります。

cardioid polar pattern

カーディオイドマイクのヌル点は、真後ろ、つまり180度オフアングルにあります。

カーディオイドマイクは適度な近接効果の影響を受けるため、それほど苦労せず「神の声」効果を得られるために、ボーカルにボディを追加するのに最適です。

3. スーパーカーディオイド

スーパーカーディオイドは、カーディオイドの形状のバリエーションであり、前方の集音角度がさらに狭く、後方の感度がわずかなことが特徴です。

supercardioid polar pattern

スーパーカーディオイドは、カーディオイドよりも優れた側面の集音除去を発揮し、軸から126度の角度でヌルが発生し、近接効果がより顕著になります。

4. ハイパーカーディオイド

ハイパーカーディオイドは、スーパーカーディオイドのさらに狭い版です。 ハイパーカーディオイドマイクは非常に指向性が高く、マイクの配置に非常に敏感です。

hypercardioid polar pattern

それらのヌルは110度で発生し、正面を向いた集音を非常に狭くします。

ハイパーカーディオイドマイクは、スーパーカーディオイドよりもヌルでの音の除去に優れており、より顕著な近接効果があります。

5. 双指向性

figure eight polar pattern

双指向性パターンは、90度の軸外れでヌルのある狭い前方と後方の集音を提供します。

双指向性マイクは、ヌルで最高の除去を提供します。これは、90度の角度で簡単に見つけることができます。

双指向性マイクは、マイクを音源から遠ざけるように回転させるだけで、マイクをさらに後方に移動することでマイクと音源間の時間遅延を増やすことなく、より多くの部屋の反射を拾えるため、距離マイクとして最適です。

パターンによるより良い配置

ライブドラムキットを録音したことがあるなら、これから話すことが薄々わかると思います。

マイクの位置が悪いと、そこから始まった悪い流れが最終的にミキシングで悪夢に変わる可能性があります。

マイクの位置が悪いと、そこから始まった悪い流れが最終的にミキシングで悪夢に変わる可能性があります。

ドラム録音用クローズマイクにシンバルが過剰に拾われると、他のすべての楽器をさらに大きな音量で集音でずにキットの1つの要素を上げることができなくなる可能性があります。

このような状況にある場合、ラックタムをさらに数dB得ようとすると、多くの場合、過酷で使用できないシンバルスプラッシュになってしまいます。

ギターを弾くと同時に歌うのが好きなシンガーソングライターを録音している場合も同じ問題です。

秘訣は、マイクのヌル点を使用して必要な音源を拾い、不要な要素を拒否することです。

つまり、どのマイクをいつどこに配置するかを知ることを意味します。



最小化する必要があるものがすべてヌル位置に快適に収まるように、マイクを選択して配置してください。

近接効果も考慮してください。ローエンドを太くしたい場合は、近接効果を活用することで、音源でその効果を正しく実現できます。

指向性パターン認識

指向性パターンを理解することは、マイクテクニックのゲームチェンジャーです。 マイクの正しい選択と配置は、素晴らしいミックスと時間のかかり困難な音楽制作くらい天と地の差が生じます。

マイクのパターンの使い方に注意を払い始めると、トラッキングを開始する前にミックスについて考え、より良い作品に仕上げることができることでしょう。

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