スタジオ同等のボーカルのためのDIY防音・吸音ボーカルブースの作り方

スタジオ同等のボーカルのためのDIY防音・吸音ボーカルブースの作り方

宅録で素晴らしいボーカル音をレコーディングするのに最適な解決策が、なんと『DIYのボーカルブース』です。

ボーカルは曲の最も重要な要素の一つで、 スタジオ以外の宅録でボーカルを適切に録音するのは難しいかもしれません。

ボーカル音源をうまく録音できていなければ、どんなにミキシングの技術が良かろうが、そのトラックは台無しになるでしょう。

宅録でボーカルの録音を試行錯誤しているアーティストの方、今回低予算、で簡単な宅録ボーカルテイクのレコーディング方法を紹介します。 必要なものは、ホームセンターで購入可能なものやオンラインで手軽に手に入るもので、誰でも自宅で驚くほど効果的なボーカルトラッキング環境を作成することができます。

スタジオ同等のボーカル録音クオリティーを実現するDIYボーカルブースの作り方を紹介します。

なぜDIYでボーカルブースを作るのですか?

ボーカルレコーディングを洗練されたプロフェッショナルなクオリティーにしたい場合、どんな部屋環境でもいいってわけにはいきません。

熟練したプロのエンジニアなら誰でも録音環境がレコーディング機材と同じくらい重要であると力説するでしょう。

ボーカルはトラック中で最も音量が大きく、最も目立つ要素であることが多いので、録音に適していない環境で拾ってしまったマイナス面な音も同時に前面に出てしまい、ミックスの中心になってしまいます。

エンジニアは、ボーカルトラックをできる限りドライでダイレクトに録音して、ミックス内で存在感が出るようにします。

エンジニアは、ボーカルトラックをできる限りドライでダイレクトに録音して、ミックス内で存在感が出るようにします。

これはつまり、音響環境が録音に与える影響をできるだけ減らすことを意味します。

ドライシグナルと競合する意図しない部屋内の反響音(ノイズ)は、ボーカルトラックのパンチ感と前に突き出るような感触を減らしてしまい、その結果ボーカルがより遠くに聴こえてしまいます。

それだけではありません。これらの反響音は、録音後に除去することが不可能であるコムフィルタと呼ばれるマイナスの効果の一因ともなります。

非常にコムフィルター効果かかったボーカルテイクはミックスの仕事を悪夢に変えるでしょう。そんな問題を事前に防ぐためにボーカルブースが存在します。

プロのスタジオは完璧な音響効果のボーカルブースを構築するために何十万円も投資をしていますが、あなたはDIYの方法で低予算でかなり機能性のあるボーカルブースを作ることができます

どのようなジャンルの音楽で作業している場合でも、音楽にボーカルが含まれている場合は、DIYのレコーディングブースを設定すると、間違いなく音が良くなります。

1.大きなスペースを分割する

クローゼットのような狭い、密閉された空間がボーカルをレコーディングするのに理想的だろうと思うかもしれませんが、小さすぎるスペースは大きくブーミーなスペースと同じくらい問題があります。

小さなスペースでローエンドの反射や蓄積を完全に中和することはより困難です。 そして、部屋の主な共鳴周波数(部屋の節)は、狭いスペースでは当然高くなります。

小さなスペースでローエンドの反射や蓄積を完全に中和することはより困難です。

スペースがある程度小さいと、この厄介な共鳴がボーカリストの得意とする音域に入ってしまうことがあります。

おすすめの方法は、DIYボールブースを作成するために寝室のように広いスペースを仕切ることです。

この場合、壁や天井から吸収材を吊るすことができるが必要条件となるでしょう。

2.吸音材を使用する

都市伝説で聞いたことがあるかもしれませんが、実際には卵パックは部屋の音質のためになんの役にも立ちません。

都市伝説で聞いたことがあるかもしれませんが、実際には卵パックは部屋の音質のためになんの役にも立ちません。

吸音のための最良の選択肢は本物の音響パネルです。 じつはこの吸音パネルをDIYすることができますが、DIYでお金を節約した以上に努力が必要かもしれません。

次におすすめの対策は、毛布または厚手の重い布を使うことです。 困った時は布団やマットレスも活用できます!

市販の音響フォームは完璧な解決策のように見えるかもしれませんが、「反射を減らす」効果は毛布などの吸収性素材より必ずしも効果的というわけではありません

ノイズ対策の目標は反射を抑えることなので、ブースの大きさと比例して吸音素材が必要となるでしょう。シーツまたはタオルは薄すぎるため十分な吸音効果は得られないでしょう!

diy vocal booth materials

3.硬い表面や角に吸収素材を加える

では早速DIYボーカルブースを作り始めましょう。

部屋を完璧にカバーするための万能の方法は存在しませんが、これらが押さえておくべき主なポイントです。効果的なDIYボーカルブースを作るためには、これらを自分のスペースに適応させる必要があります。

反射音問題の一番の原因は平行な硬い表面です、そう「天井」です。天井が低い場合、反響音の問題はさらに深刻化します。

反射音問題の一番の原因は平行な硬い表面です、そう「天井」です。天井が低い場合、反響音の問題はさらに深刻化します。

宅録の録音スペースの壁と天井を吸収性材料で覆うようにしてください。

ここで大事なことは、DIYの音響処理をより効果的にするためには、空気の自然な性質を利用する必要があります。

壁の硬い表面の前に5センチの空隙をつくるように吸収材料を掛けることを試みなさい。ちょうどよく設定するためのサポートとしてマイクスタンド2、3本を使うと設置しやすいでしょう。

角も同様に反響音が発生する可能性があります。
過度のローエンドは隅に蓄積しやすく、部屋全体がブーミーになり低音が重くなる原因となります。

ノイズ対策としてできる限り反響音が発生しやすい表面や角への対処を怠らないようにしましょう。

原音に近いドライサウンドできる限り録音できる音響処理を試してみてください。

4.マイクとシンガーの周囲に直接焦点を当てる

いわゆる「ポータブルボーカルブース」製品の設計により、マイクの真後ろの部分を隔離することが最も重要であると信じるかもしれません。

残念ながら、この考えの正反対が正解です。

その理由は、ボーカルのための最良の選択はしばしばカーディオイド指向性を持つマイクです。

カーディオイドマイクは、マイクのすぐ後ろの感度が最も鈍くなっています。これは、マイクの背後にある音のほとんどがすでに無効になっていることを意味します。

だからこそ、ノイズ対策にはあなた、もしくはボーカルが歌っているすぐ後ろに置かれるものに集中するべきなのです。

しかし、それはShureのSM7BやElectrovoice のRE20のようなダイナミックマイクがボーカルをDYI宅録レコーディングするにあたっての最初に推奨されるマイクの数々ある理由の一つです。

SM7BやRE20は素晴らしいカーディオイドマイクであるだけでなく、このようなダイナミクスはあまり敏感ではないので、自然に反射音の影響を受けにくいわけです。伝統的な大型ダイアフラムコンデンサも常に優れた選択肢ですが、それらを最大限に活用するには、何らかの処理を行う必要があります。

diy vocal booth microphones

歌い手のすぐ後ろのエリアの次は、天井です。天井は反射音を作り出す要因No. 2でが、吸音素材を天井に貼り付けるのはそんなに簡単な作業では無いので、怪我しない程度のできる限りの努力をしてください。

効果的なDIYボーカルブースを作成するのに必要なのは、反射音(ノイズ)を減らすための少しの戦略的吸収対策です。

もう一つの選択肢はマイクスタンドテントポールからもう一つの重い毛布を砦のように掛けることです。

「え〜それはないだろ」って聞こえるかもしれませんが、うまくいきます。これらの方向から来る反射を大幅に軽減することによりボーカルサウンドを劇的に改善することができます!

diy vocal booth reflections

DIYまたはDIE

DIYのボーカルブースはあなたのボーカルテイクの質を向上させるために大きな手助けになります。

効果的なDIYボーカルブースを作成するのに必要なのは、反射音(ノイズ)を減らすための少しの戦略的吸収対策です。

DIYボーカルブースを試すためのアイデアがいくつか出てきたと思うので、レコーディングスペースに戻って音響処理、ノイズ対策を試してみてください。

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