あなたのミックスを完璧にするお薦めEQプラグイン15選
EQは、オーディオエンジニアとして最も基本的かつ重要なツールの1つです。
しかし、非常に多くの異なるEQが世に出回っていて、どれが自分のトラックに適しているかを見極めるのが難しいでしょう。
DAWのChannel EQで十二分だと感じているかもしれませんが、すべてのEQが同じというわけではありません。 そして、想像以上に多くの種類のEQが存在します。
この記事では、EQの一般的なスタイルと、どうEQを駆使すれば想像していた完璧なサウンドを作ることができるかを説明しています。
アナログEQ
初期のEQはすべてアナログでした。 最も初期のイコライザーデザインのいくつかは、未だに健在です。
エンジニアは音楽を楽しくして音を形作るために、これらのアナログの美しさを貪欲に追求しました。 そのため音質は各ユニットのユニークな回路設計の結果です。
ある特定のEQは、プラグインデザイナーがデジタル世界内でできるだけ本物に近く複製したいがためソフトウェアを開発し、その後のプラグインの驚異的な広がりに繋がります。
さて、アナログEQといっても、どんな違うスタイルのアナログEQがあるのですか? どのように機能し、何のために使用され、どこで使うのが最適ですか?
EQの選択に関して、「これだ」という厳しいルールはありません。 しかしアナログEQを使い始めるのに役立つガイドラインは存在します。
Pultec EQ
Pultec EQP-1Aは、Pultec系の名器中の名器ヴィンテージEQです。もし状態の非常に良いEQP-1Aをまだお持ちの方は、ある情報によると100万円以上売ることができるようです。
Pultec EQP-1Aは、これまでで最も求められているEQです。
幸いにも私たちのために、EQP-1Aはソフトウェアエミュレーションの長い歴史を持っています。そのため、使い方がわかれば、今市場に出ている多くのPultec系プラグインはトラックを良い仕上げにしてくれます。
Pultec EQは、高域を微妙にブーストしたり低域を伸ばしたりすることができます。さらにオリジナルの音色を犠牲にすることなく、幅広いEQを拡張することもできます。
EQP-1Aはイコライザの初期の時代からあるので、現代の設計よりも使い方が直感的ではないのが唯一のデメリットです。
帯域幅の制御は、高帯域と低帯域の両方に影響しますが、低帯域は高帯域とは異なります。
低域の場合、ブーストとアテニュエーション(減衰)の両方のノブは4つの周波数オプションのいずれかにリンクされています。この設定は、選択した周波数でブーストとカットの両方を行うことができます。
オーバーラップするフィルターは、ローエンドの楽器の基本周波数を上げるのに最適な急峻な音のブーストを作ります。
高域には、5kHzと10kHzでオーバラップしたブーストとカットのための周波数オプションが別々に用意されています。
これらのコントロールはお互いに関係し合うため、いくつかのユニークなイコライゼーションカーブにつながります。
お薦めPultec EQ VST
[adbutler zone_id=”291816″ secure=”1″ type=”asyncjs”]
無料プラグイン:Ignite Amps PTeq-X
Ignite Amps PTeq-Xは、これからPultec EQを使い始めるとい方には最適なプラグインです、しかも無料。 オリジナルとまったく同じように機能するので、個性的に重なり合うカーブを作る感覚を体験することができます。
お手頃プラグイン:Waves PuigTec EQP-1A
Waves PuigTec EQP-1Aは、しっかりエミュレートされた、実力のあるPultec EQの一つです。 セールのタイミングをしっかりみ測れば、非常に手頃な価格で購入可能です。
プロプラグイン:UAD Pultec EQP-1A
UAD Pultec EQP-1Aは業界標準のPultecソフトウェアです。 UADは、どんなDAWにでも最適なPultecを実現します。
SSLチャネルEQ
SSLコンソール・ストリップは、現代のEQが何であるかを私たちに知らせるために多く貢献しました。
SSLコンソールストリップは、現代のEQが何であるかを私たちに知らせるために多く貢献しました。
統合されたハイローパス・フィルタや変動するQ値のような今日幅広く使われているクラシックな機能は、これらのコンソールのおかげで一般化されました。
SSLコンソールは、信じられないほど強力なフィルター機能で名を知られています。
シャープなハイ/ローパスフィルター、正確な周波数レンジ、非常に狭いQ値の機能が、SSLチャンネルEQをサージカルと劇的な音色変化する場合の第一の選択肢にします。
SSLチャンネルEQの特徴は正確ですがアグレッシブです。
お薦めSSL EQ VST
無料プラグイン:Smacklabs Logic Channel
Smacklabs Logic Channelはエントリーレベルの優れたSSL EQです。 この無料プラグインはSSLチャンネルストリップ全体をモデル化しているので、クラシックなSSLスタイルのコンプレッサーとゲート/エキスパンダを試してみることができます。
お手頃プラグイン:Slate FG-S
Slate FG-Sには、非常にお手頃な価格のVMRチャンネルストリップコレクションが付属しています。 FG-Sは、アグレッシブでサージカルSSLチャネルEQのすべての機能とサウンドが詰め込まれています。
プロプラグイン:SSL Native Channel Strip
SSLは最近、独自のコンソールチャンネルストリップの自社作成版を含む、独自のプラグインラインでソフトウェアゲームに飛び込んできました。せっかくなら制作元を頼るのがいいですよね。
APIスタイルのEQ
[adbutler zone_id=”291816″ secure=”1″ type=”asyncjs”]
経験豊富なエンジニアは、「イギリス的」なNeveの音色とは対照的に、APIを「アメリカ的」サウンドと呼ぶことがよくあります。
彼らは同じクラシックコンソールで、言うならばコインの裏表の関係です。
あなたが60年代から70年代の音楽ファンであれば、好きなレコードのいくつかがPIかNeveのデックを使ってレコードされている可能性があります。
クラシックなAPI EQは、3バンド(550a)または4バンド(550b)で提供されます。
バンドには個々のQ幅コントロールはありませんが、EQはより極端なカットやブーストを適用するとQ幅が徐々に鋭くなるように設計されています。
これは直感的なので、Q幅設定についてあまり心配する必要がなくなります。
APIスタイルのEQは、サージカルとsculptureの違いを分割します。 Midの設定は非常に透過的ですが、極端なカットやブーストは劇的で激しいことがあります。
お薦めAPI EQ VST
無料プラグイン:Bee-Happy 550
Bee-Happy 500は、クラシックな70年代のコンソールEQから始める人のための無料APIスタイルのプラグインです。
お手頃プラグイン:Sly-Fi Axis
Sly-Fi Axisは、革新的なKush Audioハードウェアとソフトウェアを含むUBKファミリ製品の一部です。 このEQはAPIがステロイドを使用したようなものであり、オリジナルのアナログカラーリングを誇張するものです。
プロプラグイン:Waves 550a & 550b
Waves 550a and 550bは、API EQの素晴らしいネイティブエミュレーションです。 これらのプラグインはトラックにAPIサウンドを得るための素晴らしいサウンドと多彩なプラグインです。
NeveスタイルのEQ
Neveコンソールは、世界で最も評価の高いヴィンテージ録音機器です。
60年代当初から80年代半ばまで、Neve Electronicsは温かみのある音楽的サウンドの伝説的なコンソールを製作しました。
Neveコンソールストリップのプリアンプセクションは、しばしば最も注目を集めますが、EQこそがNeveサウンドの大きな部分であります。
Neve EQは、個性のある幅広く、スムーズなカットとブーストのための素晴らしい選択肢の一つです。
Neve EQは、個性のある幅広く、スムーズなカットとブーストのための素晴らしい選択肢の一つです。
Neve EQはコンソールのさまざまなバージョンによっていくつか異なる個性がありますが、ハイパスフィルター、2から3つのパラメトリックミッドバンド、固定された1つのハイバンドなど、どのバージョンでも同じアーキテクチャを共有しています。
Neve1073イコライザーの固定12kHzハイバンドは、ボーカル、ドラムルーム、オーバーヘッドに厚みや質感を加える能力が有名です。
お薦めNeveイコライザーVST
無料プラグイン:Smacklabs SL84 Console EQ
Smacklabs SL84 Console EQはNeve EQの音を無料で体験できます。 IRテクノロジーを使用して正確にモデル化されています。
お手頃プラグイン:Sonimus Burnley 73
Sonimus Burnley 73は、あなたのトラックに1073の音を出す超経済的な方法です。
プロプラグイン:UAD Neve 1073
UAD Neve 1073は、クラシック1073プリアンプとEQの実機に非常に正確に近づけたプラグインです。 それは信じられないほど滑らかで、Neveを叫ぶ音色のミュージカルです。
デジタルEQ
誰もがアナログEQの美しさに魅了されるのはわかっています。 しかしそれは、クラシック機器と共通のものを持たない非常に有用で創造的なツールがないということではありません。
デジタルEQはあらゆるDAWにとって不可欠です。 これはEQツールボックスで最も正確なツールです。
自分のサウンドをまったく色づけせずに変更を加えたい場合は、デジタルEQを活用してください。 上手く活用すれば、デジタルEQは強力ながら柔軟性があり、しかも本当に使ったどうかが検出されしづらい。
自分のサウンドをまったく色づけせずに変更を加えたい場合は、デジタルEQを活用してください。
それは、部屋の共鳴音を知らせるような「問題解決」任務の第一の選択肢です。
お薦めデジタルEQ VST
無料プラグイン:DAWに元々搭載されたEQ
ほとんどのDAWには、Ableton EQ Eight、Logic Channel EQ、そしてAvid EQIIIなど対応可能なデジタルEQが搭載されています。 デジタルEQ入門としてこれらのビルトインデジタルEQは最適なスタートとなるでしょう。
お手頃プラグイン:Voxengo PrimeEQ
Voxengo PrimeEQは、尊敬される会社の頑丈で、よく設計されたデジタルEQです。 素敵なワークホースデジタルEQの後になっても、それ以上は見ないでください。
プロプラグイン:Fabfilter ProQ 2
Fabfilter ProQ 2は、このリスト内で最も技術的に高度なEQです。 このEQの生のパワーは驚異的です。これはDSPエンジニアリングの唯一の偉業です。 信じられないほど強力な機能をすべてリストアップするには、あまりにも時間がかかりるので、今回は控えますので、まあFabfilter ProQ 2が最上位のプロフェッショナルEQとだけ言っておきましょう!
イコライザーは素晴らしい
そこにはEQの世界が広がっています。
EQはエンジニアが常に強い意見を持っている基本的なツールの一つです。 つまり、EQデザイナーは常に新しいバージョンを作成することになります。
水をかき分けて渡り歩くということは、大変であると同時に非常にエキサイティングなことです。
しかし、EQのタイプについて少し前より詳しくなったと思うので、是非とも今回紹介したプラグインのいくつかを試してみてください。 それによって自分に合うEQを見つけることができることでしょう。
LANDRブログの投稿を見逃すことはありません